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ロゴセラピーとは

ロゴセラピーとは、ナチスによる強制収容所の体験記「夜と霧」の著者であるヴィクトール・フランクルが創始した心理療法です。より正確には、心理療法の技術や技法の一種というよりも、哲学・人間学・心理療法の三者を含んだ理論体系として捉えられます。

ロゴセラピーの目的は「人生に意味を見出す」ことです。フランクルは強制収容所という極限状況の中でさえも生きることの意味を見失わず、どれほどの不幸な運命に見舞われたとしても「それでも、人生にイエスと言う」という態度を持ち続けました。

第二次大戦後は、物質的な豊かさの中で先進国に蔓延するニヒリズム(「全ては無意味である」という虚無主義)と戦い続けました。

ロゴセラピーは「人間は○○のために生きている」というような、全人類に当てはまる一般的な解答を提示するものではありません。また、「あなたが生きていることの意味は○○である」と、セラピストがクライエントに人生の意味を教えたり押し付けたりするものでもありません。

どのような態度で生きていけば、人は自分の人生に意味を見出すことができるのか。ロゴセラピーでは、まずそのことを学びます(哲学・人間学としてのロゴセラピー)。

そして、クライエントがそのような態度で生きていけるようになることをセラピストは援助します(心理療法としてのロゴセラピー)。

ロゴセラピー研究会では、フランクルの著作から哲学・人間学としてのロゴセラピーを学び、人生を意味あるものにするための生き方の態度を身につけることを目指しています。

<参考書籍>
夜と霧
それでも人生にイエスと言う
ロゴセラピーのエッセンス
人間とは何か 実存的精神療法

Viktor_Frankl2.jpg

©Prof. Dr. Franz Vesely, CC BY-SA 3.0 de,

https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15153593による

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